花山薰
花山薫, Kaoru Hanayama
五代目藤木組系暴力団花山組二代目組長。初代組長であった父親の花山景三が抗爭で早世したため、弱冠15歳にして花山組の二代目組長に就任した。非武裝・非鍛錬の美學を持つ素手喧嘩(ステゴロ)の天才で、「日本一の喧嘩師」として全國のヤクザ・不良から畏敬の念を受けている。本編の主人公である範馬刃牙とは死闘を経て以後、固い友情で結ばれた。 普段は白のスーツに鰐皮靴、縁なしの眼鏡を着用。主な特徴は外伝のサブタイトルにもある、顔に大きく走った斬り傷痕と、背中に彫られている釣鐘を背負った男の刺青。この絵柄は花山家の先祖の恩人であり、代々「漢(おとこ)の鑑」として言い伝えられている、名も無き博徒を描いた「俠客立ち(おとこだち)」と言われるものである。その刺青は縦橫に背を切り刻む刀創で歪んでいるが、「傷のない俠客立ちは俠客立ちではない」という信念から、自ら父の仇である抗爭相手の組に単身で乗り込み殲滅させた際に、傷をつけさせたもの。 無口であまり喋らず、感情を表に出すことは少ない。さらには暴力団組長という肩書きや、顔の傷や鋭い目つきなどの風貌のために威圧的にも見られるが、素の花山は優しく、面倒見の良い性格。義俠心にも厚く、基本的に一般人には手を出さない。癌で寢たきりになった母親を見舞いに行くなど愛情深い面もある。幼年編においては、出會い頭に北沢を恫喝し、ユリーの前に突如現れて腕を破壊するなど、暴力的な振る舞いが強調されていたが、シリーズが進むにつれてこのような描寫は減っていった。 作者の板垣は、格闘技をテーマとするにあたり避けては通れない題材である、「ヤクザによる理不盡な暴力」を象徴するキャラクターとして登場させたと語る。 五百円硬貨を指でひん曲げ、重ねたトランプの一部だけを千切るほどの握力を誇る。しかし花山は特定の格闘技や武術の鍛錬を積んだ経験は無く、基本的には格闘の素人である。「強くなるために努力するのは女々しいこと」と斷じて非鍛錬の美學を貫き、策略や駆け引きを一切用いず、持って生まれた強靭な肉體と圧倒的なパワーのみで闘いに臨む。刃牙対ピクル戦では、技とはそもそも弱者が強者と渡り合うために作られたものであり、強者として生まれたものが技を使う資格はない、という持論を披露。この思想は範馬勇次郎にも共通しているが、武術や生物學に博識な勇次郎と違い、花山はそれらの探究すら行わない。 また花山には、一切の防禦行動(技をガードする、避けるなど)をとらない大きな特徴がある。それでもなお刃牙戦(幼年編)や愚地克巳戦(最大トーナメント編)などで相手の攻撃を真正面から耐え切り、さらに悠然と反撃に転じる驚異的なタフネスを見せ付けた。ただし、このノーガード狀態はあくまで小手調べにすぎず、相手を確実に仕留める際には極端にアップライトに構えた獨特のファイティングポーズをとる。この構えは一見ボディーががら空きという欠點があるが、実際は花山の圧倒的なタフネスと一撃必殺の破壊力を生む打撃力を最大限に生かした(花山に限っては)理想的なファイティングポーズである。 なお『バキ外伝 -疵面 スカーフェイス-』では、アクセルを目一杯踏み込んで走る車に追いつく淒まじい身體能力を見せている。
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五代目藤木組系暴力団花山組二代目組長。初代組長であった父親の花山景三が抗爭で早世したため、弱冠15歳にして花山組の二代目組長に就任した。非武裝・非鍛錬の美學を持つ素手喧嘩(ステゴロ)の天才で、「日本一の喧嘩師」として全國のヤクザ・不良から畏敬の念を受けている。本編の主人公である範馬刃牙とは死闘を経て以後、固い友情で結ばれた。 普段は白のスーツに鰐皮靴、縁なしの眼鏡を着用。主な特徴は外伝のサブタイトルにもある、顔に大きく走った斬り傷痕と、背中に彫られている釣鐘を背負った男の刺青。この絵柄は花山家の先祖の恩人であり、代々「漢(おとこ)の鑑」として言い伝えられている、名も無き博徒を描いた「俠客立ち(おとこだち)」と言われるものである。その刺青は縦橫に背を切り刻む刀創で歪んでいるが、「傷のない俠客立ちは俠客立ちではない」という信念から、自ら父の仇である抗爭相手の組に単身で乗り込み殲滅させた際に、傷をつけさせたもの。 無口であまり喋らず、感情を表に出すことは少ない。さらには暴力団組長という肩書きや、顔の傷や鋭い目つきなどの風貌のために威圧的にも見られるが、素の花山は優しく、面倒見の良い性格。義俠心にも厚く、基本的に一般人には手を出さない。癌で寢たきりになった母親を見舞いに行くなど愛情深い面もある。幼年編においては、出會い頭に北沢を恫喝し、ユリーの前に突如現れて腕を破壊するなど、暴力的な振る舞いが強調されていたが、シリーズが進むにつれてこのような描寫は減っていった。 作者の板垣は、格闘技をテーマとするにあたり避けては通れない題材である、「ヤクザによる理不盡な暴力」を象徴するキャラクターとして登場させたと語る。 五百円硬貨を指でひん曲げ、重ねたトランプの一部だけを千切るほどの握力を誇る。しかし花山は特定の格闘技や武術の鍛錬を積んだ経験は無く、基本的には格闘の素人である。「強くなるために努力するのは女々しいこと」と斷じて非鍛錬の美學を貫き、策略や駆け引きを一切用いず、持って生まれた強靭な肉體と圧倒的なパワーのみで闘いに臨む。刃牙対ピクル戦では、技とはそもそも弱者が強者と渡り合うために作られたものであり、強者として生まれたものが技を使う資格はない、という持論を披露。この思想は範馬勇次郎にも共通しているが、武術や生物學に博識な勇次郎と違い、花山はそれらの探究すら行わない。 また花山には、一切の防禦行動(技をガードする、避けるなど)をとらない大きな特徴がある。それでもなお刃牙戦(幼年編)や愚地克巳戦(最大トーナメント編)などで相手の攻撃を真正面から耐え切り、さらに悠然と反撃に転じる驚異的なタフネスを見せ付けた。ただし、このノーガード狀態はあくまで小手調べにすぎず、相手を確実に仕留める際には極端にアップライトに構えた獨特のファイティングポーズをとる。この構えは一見ボディーががら空きという欠點があるが、実際は花山の圧倒的なタフネスと一撃必殺の破壊力を生む打撃力を最大限に生かした(花山に限っては)理想的なファイティングポーズである。 なお『バキ外伝 -疵面 スカーフェイス-』では、アクセルを目一杯踏み込んで走る車に追いつく淒まじい身體能力を見せている。
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