碧娘·可·拉達
碧娘·可·拉达, ピニャ・コ・ラーダ, Piña Co Lada
｢帝國｣の第三皇女。19歳→20歳[注 2]。赤い髪を持つ美女。モルトの5番目の子供で、第10位の皇位継承権を持つ。イタリカ防衛戦で自衛隊の実力をいち早く認識させられ、和平交渉の仲介役を引き受ける。 趣味で同世代の貴族の子女を集め、自前の騎士団を結成している。父親からはこの騎士団も含めて軽視されがちだったが、地震発生に際して戻ったときは「見違えた」と見直された。部下に殘酷な命令を出すこともあるが、皇族としての義務感が強く慕われている。伊丹の軍人としての能力を信頼しており、また梨紗とのパイプとしても利用している。 性格は気位が高く帝國貴族以外を見下しがちだったが、自衛隊の戦力を見たことで帝國至上だった思想に亀裂が入ったらしく以降は幾分柔軟になった。しかし、見違えたという意味で発した父の「一皮むけた」という言葉をかさぶたができるような傷を負ったと解釈するなど、発想はまだ固いところがある。 梨紗の部屋で目撃した、日本のある「特殊な芸術」に傾倒し、趣味で創作するまでになる。元々そう言った方向の嗜好はあった。ただし腕が悲劇的に追いついていない畫伯レベル。 ゾルザルに対抗する為、モルトによって皇太女に據えられた。主戦派につるし上げを食ったことで政治に関わることを忌避するようになっていたが、シェリーの説得でイタリカに帝國正統政府を開府する。 外伝におけるピニャの婿取り騒動で、政治的にも性格的にもピニャの想定や妄想する理想の軍人像的にも、最も皇配にふさわしく、実はピニャの理想の皇配像が伊丹であることがわかり、伊丹に急接近することになる。ある騒動において、同時遭難したピニャを勇気づけ、勝手に暴走して敵に囚われたピニャを颯爽と救助し、敵領內での逃避行の際レンジャー・特戦群のサバイバル能力を見せつけた伊丹に対し、ピニャの想いは決定的になり、その後は今までになかった大膽な行動を起こすことになる。 なお、彼女と同じ名稱を冠するカクテルが実在する。
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