汽口慚愧
汽口惭愧, Zanki Kiguchi
棋士の聖地、出羽の將棋村に道場を構える心王一鞘流の十二代目當主。直毛で長い黒髪の女性。王刀「鋸」の性質ゆえに変體刀の毒気に當てられず、門下生のいない道場を守る、これまでの変體刀の所持者とは違う「真人間」。が、逆に「真人間」過ぎて人間味が薄く、それが門下生を離れさせたのではないかととがめは考察している。とがめに、剣ではなく將棋を取れば間違いなくとがめ以上の腕前になったであろうと評された、文武両道の人物。道場を継ぐまでは將棋三昧の日々をしていて刀の修行は殆どしていなかったが、道場を継げる者が彼女しかいなかった為やむなく継ぐ事となり、當初は嫌々だったのが王刀・鋸を手にしたとたんその事を受け入れてしまった、という経緯がある。心王一鞘流の當主は本來は血筋によらない(現當主が例外的)。 とがめとの將棋対決にとがめが勝ったら七花との対決を受け入れる、と約束した。しかし、將棋対決の後で七花が防具を付けず刀を持たずに対決しようとした事を「見くびられた」「七花側が不利」と斷じて防具を着けての木刀での試合を無理強いし、七花はこれに負けた。その為、王刀「鋸」を懸けて対等に戦えるように心王一鞘流の初めての門下生として約10日間ほど七花を迎え入れ、慚愧から刀剣を學ぶ修行の日々が暫く続いた。七花にとって刀剣術を教えてもらった師匠とも言える人物でもある。一方とがめは、道場に來る度に見た見間違いにより慚愧と七花が戀仲になったと誤解した挙句、七花に対して攻撃的に接する嫉妬やヤキモチの日々が暫く続いた。それ以來七花を意識し始め遂にとがめは自身の思いをファーストキスで表し七花に思いをぶつけた(奇策のために七花に修行で身に付いた事を忘れさせるためでもある)。 その後、慚愧と七花との剣道による決戦で、とがめ自身が審判であることを利用した、將棋の棋譜を囁くという橫槍による心理戦(もちろん反則技)によってついつい將棋のことを考えてしまい、あっけなく敗れ去った(語り手曰く「地味に決着がついた」)。その後、改めて慚愧は防具着用、七花は防具無しの普段の姿で対決し、威力を6割ほどに落とした飛花落葉に敗れ、その強さを認めて自分の非禮を詫びた。その際、刀を持つと弱くなる虛刀流の血筋を「(普通とは逆なので)呪われているようだ。」と評した。 24歳。身長五尺八寸三分。體重十二貫。趣味は「素振り」。
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棋士の聖地、出羽の將棋村に道場を構える心王一鞘流の十二代目當主。直毛で長い黒髪の女性。王刀「鋸」の性質ゆえに変體刀の毒気に當てられず、門下生のいない道場を守る、これまでの変體刀の所持者とは違う「真人間」。が、逆に「真人間」過ぎて人間味が薄く、それが門下生を離れさせたのではないかととがめは考察している。とがめに、剣ではなく將棋を取れば間違いなくとがめ以上の腕前になったであろうと評された、文武両道の人物。道場を継ぐまでは將棋三昧の日々をしていて刀の修行は殆どしていなかったが、道場を継げる者が彼女しかいなかった為やむなく継ぐ事となり、當初は嫌々だったのが王刀・鋸を手にしたとたんその事を受け入れてしまった、という経緯がある。心王一鞘流の當主は本來は血筋によらない(現當主が例外的)。 とがめとの將棋対決にとがめが勝ったら七花との対決を受け入れる、と約束した。しかし、將棋対決の後で七花が防具を付けず刀を持たずに対決しようとした事を「見くびられた」「七花側が不利」と斷じて防具を着けての木刀での試合を無理強いし、七花はこれに負けた。その為、王刀「鋸」を懸けて対等に戦えるように心王一鞘流の初めての門下生として約10日間ほど七花を迎え入れ、慚愧から刀剣を學ぶ修行の日々が暫く続いた。七花にとって刀剣術を教えてもらった師匠とも言える人物でもある。一方とがめは、道場に來る度に見た見間違いにより慚愧と七花が戀仲になったと誤解した挙句、七花に対して攻撃的に接する嫉妬やヤキモチの日々が暫く続いた。それ以來七花を意識し始め遂にとがめは自身の思いをファーストキスで表し七花に思いをぶつけた(奇策のために七花に修行で身に付いた事を忘れさせるためでもある)。 その後、慚愧と七花との剣道による決戦で、とがめ自身が審判であることを利用した、將棋の棋譜を囁くという橫槍による心理戦(もちろん反則技)によってついつい將棋のことを考えてしまい、あっけなく敗れ去った(語り手曰く「地味に決着がついた」)。その後、改めて慚愧は防具着用、七花は防具無しの普段の姿で対決し、威力を6割ほどに落とした飛花落葉に敗れ、その強さを認めて自分の非禮を詫びた。その際、刀を持つと弱くなる虛刀流の血筋を「(普通とは逆なので)呪われているようだ。」と評した。 24歳。身長五尺八寸三分。體重十二貫。趣味は「素振り」。
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